重機の定期自主検査や作業員の資格の期限は、ふだんはあまり意識しません。気づいたときには期限が過ぎていた、ということが起きがちです。
人の資格と機械の検査を1つの表に並べ、期限が近いものを色で知らせるアプリを作りました。
先に結論:期限の近いものを色で知らせる表を1つ持つ
資格・検査の期限管理のアプリは、無料で、登録なしで使えます。前回の実施日と周期を入れると、次の期限を計算します。
| 状態 | 画面での知らせ方 |
|---|---|
| 期限切れ | 件数を赤で表示。一覧の行の背景も薄い赤 |
| 30日以内に期限が来る | 件数を黄色で表示 |
| それ以外 | 「あと10日」のように残りの日数を表示 |
重機の検査は、ひな形のボタンから追加できます。ひな形に入れた周期は、条文で確認できたものだけです。
| ひな形 | 周期 | 根拠 |
|---|---|---|
| 車両系建設機械の特定自主検査(年次) | 1年 | 労働安全衛生規則 第167条 |
| 車両系建設機械の定期自主検査(月次) | 1か月 | 労働安全衛生規則 第168条 |
| 移動式クレーンの定期自主検査(年次) | 1年 | クレーン等安全規則 第76条 |
| 作業員の資格・免許 | なし(期限を手入力) | — |
資格や免許の有効期限は自動では計算しません。証明書で確かめて、手で入れます。

画面を開いたら、まず上の3つの数字を見る
画面の上には、3つの数字が並びます。
- 期限切れ:次の期限を過ぎたものの件数(赤)
- 30日以内:30日以内に期限が来るものの件数(黄色)
- 登録件数:一覧に入っているものの件数
期限切れが0で、30日以内も0なら、その日に手を打つものはありません。数字が出ていれば、一覧で中身を確かめます。
重機の検査は、ひな形から追加する
追加の手順
- 「ひな形から追加」で、該当する検査のボタンを押す
- 名称、周期、根拠が入った行が追加される
- 対象の機械(例:BH0.45 1号機)を入れる
- 前回の実施日を入れる
前回の実施日を入れた時点で、次の期限が表示されます。
記録は3年間の保存が必要
車両系建設機械の自主検査の記録は、3年間の保存が必要です(労働安全衛生規則 第167条・第168条)。アプリの一覧は期限を追うためのもので、検査記録そのものの代わりにはなりません。
作業員の資格・免許は、期限を手入力する
資格や免許の有効期限は、種類によって違います。「作業員の資格・免許」のひな形は周期が「なし」になっているので、証明書で確かめた期限を「期限(手入力)」の欄に入れます。
一覧には、次の列があります。
| 列 | 入れる内容 |
|---|---|
| 区分 | 資格・免許/機械の検査/その他 |
| 対象(人・機械) | 例:山田 太郎、BH0.45 1号機 |
| 名称 | 例:車両系建設機械運転技能講習 |
| 前回実施日・取得日 | 日付 |
| 周期 | なし(期限を手入力)/1か月/1年/月数を指定 |
| 月数 | 周期が「月数を指定」のときの月数 |
| 期限(手入力) | 周期が「なし」のときの期限 |
| 根拠・メモ | 自由に書く |
右側には、計算した「次の期限」と、「あと10日」「期限切れ(3日超過)」のような状態が出ます。ひな形にない検査は、周期を「1年」や「月数を指定」にすれば同じように管理できます。
期限の近いものだけを絞り込み、書き出す
絞り込みと並べ替え
「期限切れと30日以内だけ」にチェックを入れると、該当するものだけが表示されます。「期限の近い順に並べる」を選ぶと、期限切れ、30日以内、それ以外の順に並びます。
CSVと印刷
「CSV(表計算ソフトで開けるファイル)で書き出す」を押すと、次の期限と状態を含めた一覧を保存できます。朝礼や安全会議で配るなら、「印刷」で紙にします。
日報や出来形管理表など、ほかの現場のアプリも建設業の現場アプリの一覧から無料で開けます。期限の一覧と同じく、登録なしで試せます。
よくある失敗
資格の期限を空のままにする
資格・免許の行は、期限を手入力しないと次の期限が出ません。取得日だけを入れて満足すると、色の知らせが働きません。
端末の日付がずれている
期限の計算は、端末の今日の日付を基準にしています。端末の日付がずれていると、「あと何日」の表示もずれます。
計算された期限をそのまま信じる
次の期限は、前回の実施日から周期で計算した目安です。検査の実施や資格の更新の手続きは、それぞれの決まりで確かめてください。
このアプリは Claude Code で作りました
期限管理のアプリを作るとき、 には「検査の周期は、条文を確認できたものだけ入れる」という方針で進めてもらいました。ひな形に入ったのは、労働安全衛生規則第167条・第168条と、クレーン等安全規則第76条の3つです。
移動式クレーンの月次の検査のように、条文で周期を確かめきれなかったものは、ひな形に入れていません。公開前には、年次の検査で「前回2025年10月10日→次の期限2026年10月10日」と計算されること、月次の検査で期限を過ぎた日数が正しく出ることを確かめました。
自社で持っている重機や、社員が取っている資格の組み合わせは、会社ごとに違います。自社の管理表を社員が自分でアプリにできるように、建設業向けのClaude Code 研修を行っています。現場の業務を知っている人が、自分の業務のアプリを作れるようになる内容です。
ほかのアプリも含めた11種の紹介は、施工管理アプリを Claude Code で作りましたにまとめています。
まとめ
- 資格・検査の期限管理のアプリは無料で、登録なしで使えます
- 期限切れは赤、30日以内は黄色で、画面の上に件数が出ます
- 重機の検査は、条文で周期を確認できた3つのひな形から追加できます
- 資格や免許の有効期限は自動で計算しないので、証明書で確かめて手入力します
- 車両系建設機械の自主検査の記録は、アプリとは別に3年間保存します
自社の管理表をそのままアプリにしたくなったら、社員が自分で作れるようになる建設業向けの研修も見てみてください。
