| # | 業務 | 判定 | 判定の理由 | 人が残す作業 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 請求一覧と入金明細の突き合わせ | できる | CSVを読み、照合の結果をファイルに書ける | 消し込みの確定、差額の扱い |
| 2 | 部署ごとのCSVを月次の集計表にする | できる | 複数ファイルの読み込みと、コマンドでの計算 | 数字の検算 |
| 3 | 議事録のフォルダから決定事項と宿題の一覧を作る | できる | 文字起こしのファイルを横断して読める | 決定事項の確認 |
| 4 | 見積書のPDFを比べる表にする | できる | PDFを読める(長いものは区切って読む) | 条件の読み違いの確認 |
| 5 | スキャンしたファイルの名前とフォルダの整理 | できる | ファイル名の変更と移動をコマンドで行える | 移動先の決まりづくり |
| 6 | Excelの売上表の整理 | 条件付き | Excelの形式は読める一覧にない。CSVに書き出すか、変換のコマンドが要る | 元のファイルの保管 |
| 7 | Gmailやチャットの問い合わせの整理 | 条件付き | MCPでつないだ場合だけ中身を扱える | 返信の送信 |
| 8 | Googleドライブの資料の要約 | 条件付き | MCPでつなぐ | 共有範囲の管理 |
| 9 | Webの管理画面への定型入力 | 条件付き | Chromeの拡張機能が要る。ログインの画面では止まって人に渡す | 登録ボタンを押す |
| 10 | 毎朝決まった時刻の集計 | 条件付き | アプリの予定の作業は、アプリが開いていてパソコンが起きている間だけ動く | 結果の確認 |
| 11 | 専用の業務アプリの画面だけで完結する入力 | 向かない | 画面操作は研究段階のプレビューで、TeamとEnterpriseでは使えない | 入力そのもの |
| 12 | 送信、発行、支払い、税務の判断 | 向かない | 技術の問題でなく、取り消せない操作と専門の判断だから | すべて |
できる業務
ここからは、1つずつ頼み方の例と注意点を書きます。フォルダ名や列の名前は、たとえばの架空のものです。1. 請求一覧と入金明細の突き合わせ
会計ソフトから書き出した請求の一覧と、銀行の入金明細のCSV(項目をカンマで区切った、表計算ソフトで開ける文字のファイル)を、同じフォルダに置いて頼む使い方です。たとえば:
「経理/2026-08」の「請求一覧.csv」と「入金明細.csv」を読んでください。
取引先名と金額が一致するものを「一致」、名前は合うが金額が違うものを「差額あり」、
入金が見つからないものを「未入金」として、1つの表にまとめて「照合結果.csv」に保存してください。
振込名義がカタカナで取引先名と表記が違う場合は、推測で一致にせず「要確認」にしてください。
最後の1文が大事です。振込名義の表記ゆれを、AIがもっともらしく同じ会社だと決めてしまうと、未入金を見落とします。AIがそれらしい間違いを書くことはと呼ばれます。
できあがった表は、消し込み(入金を請求と結びつけて処理済みにする作業)の材料です。確定させる作業は、元の明細を見ながら経理の担当者が行います。
2. 部署ごとのCSVを月次の集計表にする
部署ごとに形式が少しずつ違うCSVを、1枚の集計表にする作業です。
たとえば:
「売上/部署別」にある3つのCSVを読み、列の名前の違いを先に一覧にして見せてください。
私が対応を確認したら、月と部署ごとの合計を1つの表にして「月次集計.csv」に保存してください。
計算に使ったコマンドも残してください。
列の対応を先に見せてもらう段取りにしておくと、「売上」と「売上(税込)」を足してしまうような事故に途中で気づけます。計算をコマンドで行わせると、同じ手順を来月も繰り返せます。検算は人がします。
3. 議事録のフォルダから宿題の一覧を作る
1回分の会議メモを清書する使い方は、使い方入門の記事で扱いました。ここでは、たまった議事録を横断して読む使い方です。
たとえば:
「会議/2026」にある文字起こしのファイルをすべて読み、
「決まったこと」「誰がいつまでに何をするか」「まだ決まっていないこと」を会議ごとに抜き出して、
1つの一覧にしてください。発言者や期限が文字起こしから読み取れないものは、空欄のままにしてください。
公式ドキュメントでは、1回の会話で扱える情報の量に上限があり、という枠で管理されていると説明されています。議事録が多いときは、月ごとに分けて頼むほうが安全です(ここは公式の仕組みからの推測です)。
一覧は配る前に、会議に出た人が読みます。決まっていないことを決まったように書いていないかの確認は省けません。
4. 見積書のPDFを比べる表にする
仕入れ先から届いた見積書のPDFを並べて、比べる表を作る使い方です。
たとえば:
「見積/複合機」にあるPDFを読み、会社ごとに「本体価格」「月額の保守料」「契約期間」「中途解約の条件」を表にしてください。
PDFに書かれていない項目は「記載なし」とし、書かれているページ番号も表に入れてください。
ページ番号を入れさせると、確認するときに元のPDFのどこを見ればよいかがすぐわかります。スキャンした画像のPDFで文字がかすれている場合など、読み取りの正確さは原本しだいです。契約条件の解釈は、最後に人が原本で確かめます。
5. ファイル名とフォルダの整理
スキャンした書類が「scan_0012.pdf」のような名前でたまっている場合の整理です。
たとえば:
「スキャン/未整理」のPDFを1つずつ開いて、書類の種類、取引先名、日付を読み取ってください。
「2026-08-05_請求書_取引先名.pdf」の形の新しい名前の案を一覧にして、先に見せてください。
私が確認するまで、名前の変更と移動はしないでください。
名前の変更と移動は、コマンドでまとめてできる作業です。そのぶん一度に大量のファイルが動きます。作業の前にフォルダの複製を取り、案を確認してから実行させる順番にしてください。
条件付きでできる業務
6. Excelの売上表の整理
「claude code エクセル」も月110回検索されていました(2026年9月17日、ラッコキーワード)。
前の章で書いたとおり、公式のツールの説明にあるそのまま読める形式の一覧に、Excelは入っていません。現実的な手は2つです。Excelで開いてCSVで保存してから渡すか、Excelのファイルを読み書きするコマンドの道具をパソコンに入れて、それを使って処理させるかです。後者は、道具を入れる手間と、その道具の扱いを社内で認めるかの判断が要ります。
どちらの場合も、元のExcelのファイルは別に保管しておきます。数式や色分けのような、CSVにすると消える情報があるからです。
7. Gmailやチャットの問い合わせの整理
メールの中身は、MCPでメールのサービスとつないで初めて扱えます。つないでいなければ、Claude Codeはメールを読めません。
たとえば(MCPでメールとつないである場合):
先週届いた問い合わせのうち、まだ返信していないものを一覧にして、
それぞれの返信の下書きを作ってください。送信はしないでください。
| 方法 | 動く場所 | 条件 |
|---|---|---|
| アプリの予定の作業 | 自分のパソコン | アプリが開いていて、パソコンが起きている間だけ動く |
| ルーティン | Anthropicのクラウド | 研究段階のプレビュー。実行中に許可の確認は出ない |
| プラン | 時間 | 受講料(1人、税別) |
| --- | --- | --- |
| Aプラン | 10時間 | 30万円 |
| Bプラン | 15時間 | 40万円 |
