作業誰がするか(答えの例)
狙う質問の一覧づくりコンサル会社が案を出し、社内で決める
答えのページの原稿社内で下書き、コンサル会社が直す
サイトへの反映社内のホームページ担当
の実装コンサル会社、または制作会社
毎月の記録と報告コンサル会社
社員が自分で業務のアプリを作れるようになりませんか?
Claude Code 研修
研修の内容を見る

成果物を確かめる質問

作業範囲が見えたら、次は手元に何が残るのかです。コンサルティングは形のない仕事に見えますが、工程ごとに納品される物はあります。

最初の分析で何が納品されるか

聞くことは「最初の現状分析では、どんな資料をいただけますか。見本はありますか」です。 見本を見せてもらえたら、次の項目が入っているかを見てください。 - 調べた質問の一覧と、それぞれを聞いたAIの名前 - 調べた日付と、同じ質問を何回聞いたか - 自社が出てきた回答と、出てこなかった回答の記録 - 代わりに出てきた他社のページや情報源 - AIの回答に、自社について古い情報や間違いがなかったか 日付と回数が入っていない分析は、あとで同じ条件で測り直せません。契約の3か月後、6か月後に比べる基準にならないので、ここは見本の段階で確認しておく価値があります。 実在する他社の資料を見せてもらうのは難しいこともあります。その場合は、架空の会社で作った見本でもかまわないので、項目の並びだけでも見せてもらってください。

方針の資料で何が決まるか

2つ目は「方針づくりの工程が終わったとき、何が決まっている状態になりますか」です。 方針の資料は、厚くてもそれだけでは判断材料になりません。たとえば、次のようなことが決まっているかを見ます。 - 優先して取り組む質問と、その順番 - 新しく作るページと、書き直すページの一覧 - それぞれの作業の担当と期限 - 何か月後に、何を見て続けるかどうかを判断するか 最後の項目が抜けていると、いつまで続けるかを社長が決められないまま、毎月の支払いが続きます。契約を更新するかどうかを決める材料が、報告書の中に最初から用意されている形が理想です。

毎月受け取るものは何か

3つ目は「毎月いただくものを、数と形で教えてください」です。 たとえば「月1回の報告書(表計算ソフトの記録つき)、月1回60分の定例会、書き直すページの指示書を月4本」のように、数えられる形で書かれていれば、あとで確かめられます。 注意したいのは「月次のアドバイス」「随時のサポート」のように、量が分からない書き方だけの場合です。質問への返事は何営業日以内か、定例会以外に相談できる回数はあるか、まで聞いておくと、使い方のイメージがつかめます。

契約をやめたとき何が残るか

4つ目は「契約をやめたあと、記録や資料は手元に残りますか」です。 LLMOの取り組みでは、毎月の記録そのものが財産になります。どの質問で、いつから、自社がどう扱われるようになったか。この記録が解約とともに見られなくなると、次の会社に頼むときも社内で続けるときも、また一から測り直すことになります。 具体的な答えは「記録は表計算ソフトの形で毎月お渡しします。ツールの画面で見ている数字も、解約時に書き出してお渡しします」のような形です。記事や画像の権利、アカウントの持ち主といった一般的な条項は、SEO対策代行の選び方の点検表を使ってください。

測り方を確かめる質問

LLMOの提案で、一番差が出やすいのがこの部分です。何を数えるかが決まっていないと、半年後に「効果があった」とも「なかった」とも言えなくなります。

引用をどう数えるか

聞くことは「AIの回答に自社が出たかどうかを、どうやって数えますか」です。 数え方にはいくつか決めることがあります。 | 決めること | 確かめたい中身 | |---|---| | 質問の数 | いくつの質問を追いかけるか | | 聞く回数 | 1つの質問を1回聞くのか、何回か聞いて割合を見るのか | | 頻度 | 毎週か、毎月か | | 数える対象 | 出典としてされた回数か、文中で社名が挙がった回数か | | 記録の形 | 回答の文面を残すか、出た・出ないだけを残すか | AIの回答は、同じ質問でも聞くたびに変わることがあります。1回だけ聞いて「出ました」と報告されても、たまたまかもしれません。何回か聞いて割合で見るのか、1回だけなのかは、先に聞いておいてください。 注意したいのは、独自の指標の名前だけが出てきて、計算の中身が説明されない場合です。「スコアが上がりました」と報告されても、何が上がったのか社内で説明できないからです。

Search Consoleで分けられないこと

2つ目は「AIの回答から来たアクセスは、どうやって見分けますか」です。 Googleの説明では、AIによる概要やAIモードから来たアクセスは、の検索パフォーマンスのレポートで、通常のウェブ検索と合わせて集計されます。つまり、Search Consoleだけでは、GoogleのAIの回答から来たクリックを切り出せません。 この前提を知ったうえで、どう補うのかを説明してくれる会社かを見てください。たとえば、決めた質問の手作業の記録と、での問い合わせの数を並べて見る、といった答えです。反対に「Search ConsoleでAI経由の流入を計測します」とだけ言われたら、どの画面のどの数字を指しているのかを聞いてください。 ChatGPTなど、Google以外のAIから来たアクセスがGA4でどう表示されるかは、AIの側の仕組みによって変わります。自社のデータで実際にどう出ているかを、最初の分析で一緒に確認してもらうと安心です。

始める前の数字を誰が控えるか

3つ目は「契約を始める前の状態は、いつ、誰が記録しますか」です。 始める前の状態がなければ、あとで比べる相手がありません。質問ごとの回答の記録に加えて、Search Consoleの表示回数とクリック数、問い合わせの数を、始める前の月の分だけでも控えておきます。 具体的な答えは「初月の分析で、この3つを記録して報告書に載せます」です。記録を取るのが初月の作業に入っているかどうかは、見積書で確かめられます。

続けるか判断する基準は何か

4つ目は「何か月後に、何がどうなっていたら、続ける価値があると判断しますか」です。 これは相手を試す質問ではありません。社長が社内で説明するための材料を、一緒に作る質問です。たとえば「6か月後に、狙う20の質問のうち、自社が出てくる質問が何個増えているか」と「その間の問い合わせの数」の2つを見る、と決めておけば、更新の判断に迷いません。 効果が出るまでの期間は、業種や狙う質問によって変わります。期間の見込みを聞いたときに、根拠を添えて幅で答えてくれるかも、判断の材料になります。

自社でやる部分を確かめる質問

LLMOの取り組みは、外の会社だけでは完結しません。AIに取り上げてほしい中身の多くは、会社の中にあるからです。

社内で毎月どれだけ時間が要るか

聞くことは「このプランで、こちらの社内では毎月どれくらいの時間が必要ですか」です。 たとえば「定例会に社長か担当者が月1時間、原稿の確認に月2〜3時間、質問に答える材料集めに月2時間」のように、時間で答えてもらってください。社内で出せる時間より多ければ、プランが合っていないか、作業の一部を外に頼む範囲を広げる必要があります。 「ほとんどお手間は取らせません」という答えは、社長にとってはうれしい言葉です。ただ、その場合は、会社の実情を知らないまま原稿が作られていないかを、別に確かめたほうが安全です。

社長しか出せない材料をどう集めるか

2つ目は「自社の強みや、お客様からよく受ける質問は、どうやって聞き取りますか」です。 AIの回答に使われるかどうかは別として、どこにでもある一般論のページは、読んだ人の判断材料になりにくいものです。導入の流れ、料金が変わる条件、向いていないお客様、といった自社でしか書けない中身が、ページの価値を決めます。Googleが重視するの考え方とも重なる部分です。 具体的な答えは「最初に社長と営業担当に60分ずつ聞き取りをし、その後も月1回、新しく受けた質問を共有していただきます」のような形です。聞き取りの時間が提案に入っていない場合は、原稿の材料をどこから集めるつもりなのかを聞いてください。

アカウントと記録の持ち主はどちらか

3つ目は「計測に使うツールやアカウントは、どちらの名義になりますか」です。 コンサル会社の契約しているツールで計測する場合、解約するとその画面は見られなくなります。それ自体は自然なことです。確かめたいのは、記録を書き出して渡してもらえるか、Search ConsoleやGA4の所有者が自社のままか、の2点です。権限の渡し方はSEO対策代行の選び方に書いたとおりです。

社内で先に試せることはあるか

4つ目は「契約の前に、社内で先にやっておくとよいことはありますか」です。 この質問の答え方には、相手の姿勢が出ます。質問の書き出しや会社情報の整理のように、社内で進められることを具体的に教えてくれる会社なら、契約後も社内に知識を残す進め方をしてくれる見込みが高まります。 社内で試す手順そのものはGEO対策を自社で始める最初の3手に書きました。1〜2か月試してから提案を聞くと、どこを外に頼みたいのかを、社長のほうから具体的に伝えられます。

答えの良し悪しを見分ける早見表

ここまでの質問と、答えの見分け方を1つの表にまとめました。面談のときに手元に置いて使ってください。 | 質問 | 具体的な答えの例 | 聞き返したい答えの例 | |---|---|---| | どのAIを対象にするか | 2つに絞り、ほかは四半期ごとに確認 | 主要なAIすべてに対応 | | どの質問で見るか | 質問の一覧を契約前後に共有 | ノウハウなので非公開 | | SEOと別の作業は | 項目を分けて見積もりに記載 | 一式に含まれます | | ページを直すのは誰か | 作業ごとに担当を表で示す | 柔軟に対応します | | 最初の分析の納品物 | 日付と回数つきの記録の見本 | 独自の診断レポート | | 毎月受け取るもの | 報告書、定例会、指示書の数 | 月次のアドバイス | | 引用の数え方 | 質問数、回数、頻度、数える対象を説明 | 独自スコアで可視化 | | AI経由のアクセス | Search Consoleでは合算と説明し、補う方法を示す | Search Consoleで計測 | | 始める前の記録 | 初月に取り、報告書に載せる | 始めてから様子を見る | | 社内の時間 | 月あたりの時間で答える | お手間は取らせません | 右の列の答えが返ってきたから、その会社が良くないということではありません。言葉が短かっただけのこともあります。聞き返して、左の列のような中身が出てくるかどうかを見てください。

AI検索対策の会社を選ぶ基準

おすすめの会社名より先に決めること

「ai検索対策おすすめ会社」と検索すると、会社を何社も並べて紹介するページが出てきます。ただ、会社の向き不向きは、自社の業種、狙う質問、社内で動ける人の数によって変わります。そのためこの記事では会社名を挙げず、選ぶ基準を書きます。 基準は3つです。 1. 対象のAIと狙う質問を、面談の段階で具体的に示せるか 2. 成果物と社内の作業が、数と時間で書かれているか 3. 始める前の記録と、続けるか判断する基準を、契約前に決めるか この3つに答えられる会社を2〜3社に絞り、同じ質問で比べてください。

同じ質問で比べる

比べるときは、同じ条件で提案をもらうことが大切です。たとえば、社内で決めた質問を10個書いた紙を、どの会社にも同じように渡します。そのうえで、それぞれの会社が最初の分析で何をどう調べるかを聞けば、提案の違いがはっきりします。 面談の記録は、先ほどの早見表の右と左のどちらに近い答えだったかを丸で付けておくと、あとで比べやすくなります。

約束の強さで選ばない

Googleは、AIの回答にページが表示される保証はないと説明しています。「引用されます」と言い切る提案は、比べる基準にしないほうが安全です。 のようなAI向けのファイルの設置を、成果につながる作業として高く見積もる提案にも、少し気をつけてください。Googleの検索については、こうしたファイルを作る必要はないと説明されています。ほかのAIでの扱いも含めて、なぜ必要なのかを聞き、その答えで判断してください。

契約前の点検表

面談のあとに、次の項目に丸を付けてみてください。 作業範囲 - 対象のAIと、優先する順番が決まっている - 狙う質問の一覧を共有してもらえる - SEOと別にやる作業が、見積もりで分かれている - ページを直す作業の担当が、作業ごとに決まっている 成果物 - 最初の分析の見本を見せてもらえた - 方針の資料で決まることが分かっている - 毎月受け取るものが、数と形で書かれている - 解約後も記録が手元に残る 測り方 - 引用の数え方(質問数、回数、頻度、対象)が説明された - Search Consoleで分けられないことを前提にしている - 始める前の記録を、初月に取る - 続けるか判断する時期と基準が決まっている 自社でやる部分 - 社内で毎月必要な時間が分かっている - 社長や営業担当への聞き取りの時間がある - ツールやアカウントの持ち主が決まっている - 契約前に社内で試せることを教えてもらえた 丸が付かなかった項目は、断る理由ではなく、次の面談で聞く質問の一覧になります。

エクスバンクのLLMO支援について

エクスバンクも、SEOとAI検索への対策を支援しています。料金は、戦略設計、施策の提案、効果測定を行うSEOコンサルと月次レポートが月15万円から、月10本の記事制作と構造化データの実装まで含むプランが月35万円からです。AIに取り上げられるための取り組みとよくある質問の見直しを加える場合は、月8万円を追加でいただいています(いずれも税別)。 この記事の質問と点検表は、エクスバンクに相談いただく場合にも、そのまま使ってください。ほかの会社と同じ基準で比べていただくのが、社長にとって一番判断しやすいはずです。詳しくはSEO対策サービスのページに載せています。

まとめ

LLMOコンサルティングの提案は、工程の名前がどの会社も似ているぶん、中身の違いが見えにくいものです。判断するときは、名前や金額より先に、次の4つを確かめてください。 1. 作業範囲 どのAIのどの質問を対象にし、ページを直すのは誰か 2. 成果物 最初の分析、方針、毎月の報告で、何が納品されるか 3. 測り方 引用をどう数え、始める前の数字を誰が控え、いつ何で続けるか判断するか 4. 自社でやる部分 社内で毎月どれだけ時間を使い、どんな材料を出すか どれも、提案を受けたその場で聞ける質問です。答えが具体的な会社ほど、契約後に何が起きるのかを社内で説明しやすくなります。次の面談には、この記事の早見表と点検表を持って臨んでみてください。