| 置き場所 | パス | 読み込まれる範囲 | |
|---|---|---|---|
| 個人 | ~/.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md | そのパソコンでの自分の作業すべて | |
| プロジェクト | .claude/skills/<スキル名>/SKILL.md | そのフォルダ(リポジトリ)での作業 | |
| 組織 | 管理者が配る設定のフォルダ内の .claude/skills/ | 組織が配ったパソコンの全利用者 | |
| プラグイン | <プラグイン>/skills/<スキル名>/SKILL.md | プラグインを有効にした環境 | |
| 見る点 | 2点 | 1点 | 0点 |
| --- | --- | --- | --- |
| 頻度 | 週1回以上 | 月1〜3回 | 月1回未満 |
| 手順 | 文書がある | 担当者が口で説明できる | 担当者ごとに違う |
| 確認 | 数字や項目で確かめられる | 目で見て判断する | 判断が人によって割れる |
| 間違えたとき | 下書きで止まる | 社内に出る | 社外に出る |
SKILL.mdの書き方
ここからは、たとえば「月次の売上報告を作る」という架空の業務をスキルにする例で説明します。ファイルの中身は例で、実在する会社の手順ではありません。フォルダとファイルの形
スキルは、スキル名のフォルダの中に SKILL.md を置く形です。プロジェクトで共有する場合はこうなります。.claude/
skills/
monthly-sales-report/
SKILL.md
report-template.md
checklist.md
公式ドキュメントでは、/ で打つコマンド名はフォルダの名前から決まります。この例なら /monthly-sales-report です。名前の付け方について、Anthropicのスキル作成の手引きには、name の項目は英小文字と数字とハイフンだけ、という条件が書かれています。社内で配るなら、フォルダ名もこの形にそろえておくと迷いません。
先頭の設定を書く
SKILL.md の先頭には、--- で囲んだ設定(フロントマター)を書きます。1行目が --- で始まっていないと、設定として読まれず、全体が本文として扱われると公式ドキュメントにあります。
---
name: monthly-sales-report
description: 売上のCSVから月次の売上報告の下書きを作る。月次報告、売上のまとめ、先月の数字の報告を頼まれたときに使う。
argument-hint: "[対象の月 例 2026-08]"
disable-model-invocation: true
---
項目はすべて省略できますが、description だけは書くよう勧められています。書き方のこつは、何をするかと、いつ使うかの両方を入れることです。手引きでは「書類を手伝う」のようなぼんやりした説明は避けるよう、悪い例として挙げられていました。
disable-model-invocation: true は、Claudeが自分の判断でこのスキルを呼び出さないようにする設定です。月次報告は締めの日に人が始める仕事なので、この例では人が呼ぶ形にしています。
本文に書く3つの部分
設定の下が本文です。で書きます。社内の型にするなら、手順、確認、禁止の3つを分けて書くと、あとで直す場所が分かりやすくなります。
対象の月: $ARGUMENTS
## 手順
1. data フォルダから、対象の月の売上CSVを読む
2. 担当者別と商品別に合計を出す
3. report-template.md の見出しの順に下書きを作る
4. reports フォルダに「売上報告_対象の月.md」で保存する
## 仕上がりの確認
checklist.md の項目を上から順に確かめ、結果を報告の末尾に書く。
1つでも合わなければ、保存せずに理由を伝えて止まる。
## してはいけないこと
- CSVにない数字を推測で足さない
- 元のCSVを書き換えない
- メールやチャットで報告を送らない
$ARGUMENTS は、呼び出すときにスキル名の後ろに書いた文字に置き換わります。/monthly-sales-report 2026-08 と打てば、対象の月に 2026-08 が入ります。
「推測で足さない」と書くのは、AIがもっともらしい数字を作るを減らすためです。書いてもゼロにはならないので、確認の部分とセットにしています。
長い資料は別のファイルに分ける
報告書のひな形や確認項目のように長くなる資料は、SKILL.md に全部書かず、同じフォルダの別ファイルに置きます。SKILL.md は500行以内に収め、細かい資料は別ファイルに移す、というのが公式ドキュメントの目安です。
別ファイルは、本文から「ひな形は report-template.md を見る」のように名前を出しておくと、必要なときに読まれます。使わない回には読み込まれないので、Claudeが一度に覚えておける量()を無駄に使いません。
たとえば checklist.md の中身はこの程度で足ります。
- [ ] 担当者別の合計と、商品別の合計が一致している
- [ ] 前月の報告と比べて、担当者の人数が変わっていれば理由を書いた
- [ ] 金額はすべて税別で、単位を書いた
- [ ] CSVの件数と、報告に書いた件数が同じ
知識だけを渡すスキル
手順ではなく、社内の決まりごとだけを渡すスキルもあります。決まりや書き方の手引きのような知識を渡すものを参照型、手順を実行させるものを作業型として、公式ドキュメントは分けて説明しています。 たとえば、社外に出す文書の表記をそろえるスキルなら、こう書けます。---
name: company-writing-rules
description: 社外向けの文書、メール、提案書の表記の決まり。社外に出す文章を書く、直すときに使う。
user-invocable: false
---
- 社名は正式名称で書く。略称は社内の文書だけ
- 金額は税別か税込かを毎回書く
- 日付は「2026年9月18日」の形にそろえる
- お客様の名前は、下書きでも「お客様A」のように伏せる
| 業務の性質 | 設定の例 | |
|---|---|---|
| 下書きで止まる(報告、清書) | 初期設定のまま、人もClaudeも呼べる | |
| 社外に出る、取り消せない(送信、発行) | disable-model-invocation: true、送信の手順自体は書かない | |
| 背景の知識だけ(用語の決まり、社内の表記) | user-invocable: false で / の一覧に出さない | |
| プラン | 時間 | 受講料(1人、税別) |
| --- | --- | --- |
| Aプラン | 10時間 | 30万円 |
| Bプラン | 15時間 | 40万円 |
