Xで発信したいのに、気づくと1週間なにも出していない。そんな社長に向けて、Xの予約投稿で発信を続ける段取りをまとめました。やることは、書く日を週に一度だけ決めて、出すのは予約に任せることです。

「x 予約投稿」で検索して上位に並ぶ記事は、ほとんどが設定のやり方の説明です。ボタンの場所が分かっても、書く時間がないという悩みは残ります。この記事では設定の話は短く済ませ、そのあとの回し方に字数を使います。

社長の発信が止まる場面

発信が止まる理由は、ネタがないからとは限りません。書こうと思った瞬間に、ほかの仕事が入ってくることもよくあります。

朝に書こうとすると、メールと電話が先に来ます。昼は来客や打ち合わせ。夜に書こうとすると、疲れていて文章がまとまりません。こうして「明日書こう」が続き、そのまま止まります。

もうひとつ、毎日その場で投稿する形には弱点があります。書いた直後に公開するので、読み返す時間がありません。言い回しが強すぎたり、数字を打ち間違えたりしても、出してから気づくことになります。社長の名前で出る言葉なので、この失敗は会社の信用にもつながります。

予約投稿を使うと、この2つを同時に解決できます。書く時間を自分の都合のよい1回にまとめられて、公開までに読み返す余裕も生まれるからです。

Xの公式予約機能でできること

まず、Xに最初からついている予約の機能を確認しておきます。以下は2026年9月15日にX公式ヘルプで確かめた内容です。

投稿画面からの予約

X公式ヘルプ「ポストする方法」では、ブラウザ版の説明の中に、予約投稿の手順がこう書かれています。

  1. ポスト作成ボックスに投稿する文章を書く
  2. 作成ボックスの下にあるカレンダーアイコンを選ぶ
  3. 公開したい日時を選んで「確認する」を押す

書きかけの文章は、作成ボックスの左上にある「X」アイコンから「保存」を選べば下書きとして残せます。下書きと予約中のポストは、作成ボックスの「未送信ポスト」から開けます(ヘルプの表記は「未送信ツイート」のままの箇所もあります)。

手順が書かれているのはブラウザ版の説明です。スマホのアプリの手順には予約の説明がありません。パソコンが手元にない日は、スマホのブラウザでx.comを開いてください。

広告アカウントからの予約

もうひとつ、広告用の管理画面(ads.x.com)からも予約できます。X公式の広告ヘルプによると、広告を出さない普通の投稿(ヘルプでは「オーガニックポスト」と呼んでいます)も、ここから日時を決めて予約できます。

ヘルプに書かれている主な点は次のとおりです。

項目公式ヘルプの記載
予約できる先の日付広告アカウントでは最長1年後まで
必要な準備クレジットカードの登録。登録しても料金はかからない
予約の見直し「クリエイティブ」から「ポスト」タブを開き、「予約投稿ポスト」に切り替えて編集や削除をする
公開後の日時指定した日時がそのポストの公開日時になる

作成時に「広告用」をオンにすると、そのポストは広告の配信先にだけ表示され、フォロワーのタイムラインには出ません。普通の発信として出したいなら、オフのまま予約します。広告の管理画面はとも呼ばれていて、ボタンが多く、慣れないうちは迷いやすい画面です。社長ひとりで運用するなら、まずは投稿画面のカレンダーアイコンで十分です。

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書く日と出す日を分ける考え方

予約投稿の本当の使い道は、時間指定そのものより、書く日と出す日を切り離せることにあります。

毎日投稿しようとすると、毎日「何を書くか考える」「書く」「読み返す」「出す」を繰り返すことになります。どれも数分で終わる作業ですが、毎日やろうとすると、そのたびに頭を仕事から切り替えなければなりません。この切り替えが一番しんどいところです。

週に一度だけ書く日を決めると、切り替えは週1回で済みます。書く日には書くことだけに集中し、ほかの日は届いた反応を見るだけにします。

も、ここで決めてしまいます。毎日1本にこだわる必要はありません。平日だけ1本でも、週3本でも構いません。大事なのは、決めた本数を自分が毎週書き切れることです。書き切れない本数を決めると、2週目か3週目に書く日が飛び、そのまま止まります。最初は少なめに決めて、余裕が出てから増やしてください。

1週間の流れを表にすると、次のようになります。平日に週3本出す場合の例です。

曜日やること
月曜予約した1本目が公開される。返信を見る
火曜ネタをメモにためる
水曜2本目が公開される。返信を見る
木曜ネタをメモにためる
金曜3本目が公開される。返信を見る
土曜か日曜書く日。翌週分を書いて予約する

この表は、そのままとして使えます。曜日は自社の休みに合わせて動かして構いません。守るのは、書く日を1回に決めることだけです。

平日の作業は、返信を見ることとメモをためることの2つしかありません。どちらもスマホでできます。

1週間分のネタの集め方

まとめて書く日に、何を書くかを白紙から考え始めると、そこで時間がなくなります。ネタは書く日までの1週間で、少しずつためておきます。

ためる場所は、スマホのメモ帳で十分です。Xの下書き保存を使う手もあります。思いついたら一行だけ書いておき、文章にするのは書く日にします。

社長の毎日には、発信の材料がたくさん転がっています。たとえば次のような場面です。

  • お客様や社員から聞かれて、答えた質問
  • 商談で説明に時間がかかった点
  • 仕事の進め方で、自社がこだわっていること
  • 業界の人なら当たり前でも、お客様は知らないこと

特に一つ目は使いやすい材料です。一人に聞かれた質問は、同じことを疑問に思っているほかの人がいる可能性があります。答えをそのまま投稿にすれば、読む人の役に立ちますし、書く側も迷いません。

メモの一行を投稿にするときの流れを、架空の例で見てみます。たとえば工務店の社長が、お客様から「見積もりが会社ごとにこんなに違うのはなぜですか」と聞かれたとします。メモには「見積もりの差の理由を聞かれた」とだけ書いておきます。

書く日には、これを次のような投稿にします。

見積もりが会社によって大きく違う、とよく相談されます。差が出やすいのは、どこまでを金額に含めているかです。片付けや仮設の費用を別にしている見積もりは、最初の金額が安く見えます。比べるときは、合計より先に「含まれていないもの」の欄を見てください。

一つの投稿で話すことは一つだけにして、最初の一文で何の話かが分かるようにします。この形を覚えておくと、メモの一行から数分で文章にできるようになります。

ここで出した工務店の話は、書き方を示すための例です。自社の業種に置き換えて、実際に聞かれた質問で試してください。

逆に、1週間分の予約に向かないネタもあります。今日のニュースへの感想や、天気や季節の行事に触れる話です。書いた日と公開される日がずれるので、公開されたときには話題が古くなっていることがあります。こうした話は予約に入れず、思いついた日にその場で出してください。

発信で何を伝えたいか、つまり社長としてが決まっていると、ネタを選ぶ手が早くなります。「この会社の社長は、〇〇に詳しい人だ」と思ってほしい〇〇を一つ決めておき、ネタがその話に近いかどうかで選びます。

予約する日の段取り

ここからが運用の中心です。週に一度の書く日に、何をどの順番でやるかを決めておきます。

曜日と時間を先に押さえる

書く日は、カレンダーに会議と同じように予定として入れてください。「空いた時間にやる」だと、空いた時間は来ません。社長の予定表で、ほかの人が入れにくい時間帯を選ぶと続きやすくなります。

ためたネタから本数分を選ぶ

メモ帳を開き、1週間でためたネタから、決めた本数を選びます。似た話が続かないように、質問への答えと、仕事のこだわりの話を交互に並べるくらいの工夫で十分です。

まとめて書き、時間をおいて読み返す

選んだネタを、一本ずつの文章にします。この時点では多少雑でも構いません。

全部書き終えたら、一度席を立つか、別の仕事を挟んでから読み返します。書いた直後は、自分の文章の粗が見えにくいからです。読み返すときは、次の点を確かめます。

  • 誰かを傷つける言い方になっていないか
  • 数字や固有名詞に間違いがないか
  • 社長が口に出して言える言葉になっているか

最後の点は、社員が下書きをした場合に特に大事です。文章のが社長らしくないと、読む人は違和感に気づきます。

予約して、一覧で確かめる

読み返しが終わったら、1本ずつ日時を決めて予約します。公開する時間は、社長が返信を見られる時間に合わせてください。ここは後の節で詳しく触れます。

全部予約したら、「未送信ポスト」を開き、本数と日時が合っているかを確かめて終わりです。

長い話はスレッドにしない選択も

一つの話が長くなり、何本かにつなげて出すにしたくなることがあります。まとめて書く運用に慣れるまでは、1本で言い切れる長さに削るほうが扱いやすいです。つながった投稿は、途中の1本だけ直したいときに手間がかかるからです。

予約してはいけない投稿

予約投稿は便利ですが、何でも予約に入れると困る場面があります。

一番気をつけたいのは、謝罪やお知らせの訂正です。こうした投稿は状況が動いている最中に出すものなので、書いた時点と公開の時点で事情が変わっている可能性があります。たとえば、配送の遅れのお詫びを翌朝に予約したのに、夜のうちに原因が変わっていた、ということが起こりえます。その場で最新の状況を確かめてから出してください。

次に、大きな災害や事件が起きた日です。前の週に予約しておいた明るい宣伝の投稿が、そのまま公開されると場違いに見えることがあります。社長本人がそうした日に気づいたら、「未送信ポスト」を開いて、その日の予約を取り消すか日付をずらしてください。社員に運用を手伝ってもらっているなら、この取り消しの判断を誰がするかを先に決めておくと慌てずに済みます。

キャンペーンの開始時刻や締切のように、時間が決まっている告知は、逆に予約が向いています。うっかり出し忘れることがなくなります。

予約でつまずきやすい点

予約投稿は仕組みが単純なぶん、確かめ忘れによる失敗が起きます。気をつけたい点を並べておきます。

日時の選び間違い

日時を選ぶ画面で、午前と午後や日付を一つずれて選んでしまうことがあります。朝7時に出すつもりが夜7時に出た、というずれは、公開されるまで気づきにくいものです。予約をすべて終えたら「未送信ポスト」の一覧で、日時を曜日と一緒に読み上げるくらいの気持ちで確かめてください。

公開前のポストのリンク

X公式の広告ヘルプには、予約した段階のポストはまだ公開されておらず、公開された時点で新しいポストIDが発行されると書かれています。ポストIDは、そのポストのURLの末尾につく番号です。

つまり、予約した段階では、そのポストのURLは決まっていません。「明日の朝に出るこの投稿を、社員にも拡散してもらおう」と思っても、事前にリンクは配れません。社内に共有したいときは、公開された後にURLを送る段取りにしておきます。

画像やリンクの付け忘れ

文章だけ先に書いて、画像は後で付けようとすると、そのまま予約してしまうことがあります。画像を付ける投稿は、書く日の最初に画像をまとめて用意しておくと防げます。記事やサービスページへのリンクを入れる場合は、予約する前に一度クリックして、ページが開くことも確かめてください。

予約したことを忘れる

1週間分を予約すると、社長自身がどの投稿がいつ出るかを忘れがちです。公開された投稿に返信が付いたとき、何を書いたか思い出せないと、返信に時間がかかります。書く日に作ったネタのメモに、公開する日付を書き添えておくと、平日にさっと見返せます。

返信は予約できない

予約で自動にできるのは、ポストを出すところまでです。出したポストに付いた返信に応えるのは、人の仕事として残ります。

ここを自動にしようとしないほうがよい、というのがこの記事の立場です。Xは、書いた人と読んだ人が言葉を交わせる場所です。社長の投稿に質問が来て、社長本人が答えてくれた。この体験は、読んだ人の中にその会社の印象として残ります。このを省いてしまうと、社長が発信する意味が薄くなります。

だからこそ、公開の時間を返信できる時間に合わせます。朝の移動中に返信を見られるなら朝に、昼休みに見られるなら昼に予約します。人が多く見る時間帯を狙う方法も紹介されていますが、社長の運用では、公開の後に本人がいられることのほうを優先してください。

予約投稿で浮いたのは書く手間です。その分を、返信を読んで応える時間に回す、と考えると運用の形がはっきりします。

週に一度の振り返り

書く日の最初の数分を、前の週の振り返りに使います。長い分析は要りません。見るのは、どの投稿に返信や質問が付いたか、という一点で十分です。

返信が付いた投稿は、読んだ人が何か言いたくなった投稿です。その話題を、次の週にもう一歩深めて書くと、ネタ切れの心配が減ります。反応がなかった投稿を気にしすぎる必要はありません。書き方が合わなかったのか、出した時間が合わなかったのかは、1本だけでは判断できないからです。

慣れてきたら、同じ種類の話題を出す曜日や時間を変えて、返信の付き方を比べてみるのもよいでしょう。ただ、比べるのが負担になって書く日が飛ぶくらいなら、返信の有無だけを見るほうが続きます。数字をたくさん追うより、書く日を守るほうが先です。

問い合わせにつながったかどうかまで知りたくなったら、プロフィールに載せるリンクに目印を付けて、自社サイト側で数える方法があります。ここは設定の手間がかかるので、段取りが回り始めてから考えれば間に合います。

社員に任せる範囲の決め方

社長ひとりで回すのが難しいときは、一部を社員に任せる方法があります。

分け方の目安は、手を動かす作業と、名前を出す判断を分けることです。

作業担当の例
ネタのメモをためる社長。社員が聞かれた質問を集めてもよい
下書きを書く社員に任せられる
読み返して、出してよいか決める社長
日時を決めて予約する社員に任せられる
返信に応える社長

社長の名前で出る言葉は、最後に社長が目を通す。この一線だけ守れば、残りは任せても発信の中身がぶれにくくなります。

任せ始める前に、社員へ短いメモを渡しておくと、下書きの直しが減ります。メモに書くのは、たとえば次のようなことです。

  • 社長がよく使う言い回しと、使わない言葉
  • 投稿で触れない話題(お客様の名前、取引先の話、社員の私生活など)
  • 迷ったときに誰へ相談するか

2つ目は特に先に決めておきたい項目です。お客様から聞いた質問を材料にするときは、誰から聞いたかが分からない形に書き直す必要があります。社員はこの線引きを社長ほど分かっていないことがあるので、言葉にして渡しておきます。

社長が読み返して直した箇所は、その都度メモに書き足してもらってください。直しが積み重なるほど、社員の下書きは社長の言葉に近づいていきます。

書いた投稿のほかでの使い道

毎週書いた投稿は、Xに出して終わりにするのはもったいない材料です。

よく聞かれる質問への答えは、何週か続けるとたまっていきます。似た話題の投稿を3〜4本まとめて、言葉を足せば、の記事になります。お客様向けのお知らせや、営業の資料に一言添える材料にもなります。

こうしたがしやすいのも、決まった曜日にまとめて書く運用のよいところです。書いた投稿が一か所のメモに残っているので、あとから探す手間がかかりません。

逆に、Xに出した文章をそのままほかの場所へ貼るのは避けてください。Xの投稿は短く言い切る形で書いているので、ブログやお知らせでは説明が足りなくなります。材料として使い、読む場所に合わせて書き足します。

ツールや代行を検討する目安

ここまでの段取りは、X公式の予約機能だけで回せます。追加の費用はかかりません。

ただ、次のような状態になったら、ツールや外注を考える時期です。

  • 毎週の書く日が、忙しい時期に何度も飛ぶ
  • 会社のアカウントと社長個人のアカウントなど、複数を持つようになった
  • 投稿した後、どの投稿から問い合わせにつながったか分からない

エクスバンクでは、X運用のための自動化ツールを提供しています。に載せている料金は次のとおりです。

プラン月額(税別)内容
X自動化ツール9,800円1アカウント、基本機能
ツール+運用代行8万円投稿の下書きづくりと週次レポートまで
複数アカウント管理1アカウントあたり5,000円を追加5アカウント以上の場合

ツールでは、AIが投稿の下書きを作り、人が確認画面で読んで承認してから予約に入ります。スレッド型の投稿も画面上で組み立てられます。接続にはXが公開している公式の仕組み(API)を使っていて、Xの規約を超えるような大量の自動操作は機能として用意していません。下書きを作るところをAIに任せ、出すかどうかは社長が決める。この記事で紹介した分担を、そのまま道具にした形です。詳しくはSNS自動化ツールのページをご覧ください。X運用をまるごと相談したい場合は、X自動化サービスのページに進め方を載せています。

AIに下書きを作らせる具体的なやり方に興味があれば、Claude Codeで広告レポートとSNS投稿を自動化する記事も参考になります。どんな投稿が読まれやすいかは、フォロワーが少ないアカウントで伸びた投稿を調べた記事で扱いました。この記事とは別の話なので、段取りが回り始めてから読むのがおすすめです。

最初の1週間でやること

最後に、明日から始める場合の順番を置いておきます。

月曜から金曜までは、スマホのメモ帳にネタを一行ずつためます。聞かれた質問を書き留めるだけで構いません。

週末か週明けの決めた時間に、カレンダーに入れておいた書く日を迎えます。パソコンでx.comを開き、ためたネタから本数分を選んで書き、時間をおいて読み返し、カレンダーアイコンから予約します。「未送信ポスト」で一覧を確かめたら、その週の作業は終わりです。

次の週は、公開された投稿に付いた返信に応えながら、またネタをためます。

2週目に書く日が来たとき、1週目より早く書き終わっていれば、この運用は回り始めています。書き切れなかったら、本数を減らして続けてください。止めずに続けることのほうが、本数より大事です。

途中で一度止まっても構いません。

忙しい月に書く日が飛ぶのは、よくあることです。そのときは、翌週に2週分を取り戻そうとしないでください。取り戻そうとすると書く日が重くなり、次の週もまた飛びます。飛んだ週はなかったことにして、翌週の分だけを書きます。

メモにためたネタは、書く日が飛んでも消えません。むしろ一週分多くたまっているので、次の書く日は選ぶのが楽になります。

この記事でお伝えした段取りは、つまるところ一行で言えます。書く日を決めて、出すのは予約に任せて、返信だけは自分で応える。まずは次の週末の予定表に、書く日を1時間入れるところから始めてみてください。