出どころ分け方目安
解説記事A会社案内・名刺代わり10万〜50万円前後
同上集客用50万〜150万円程度
同上採用サイト50万〜150万円程度
解説記事B(制作会社に頼む場合)名刺級40万円未満
同上パンフレット級(5〜10ページ)40万〜70万円
同上ブランドサイト(15〜20ページ)100万〜150万円
解説記事C簡易ツール利用(Dランク)10万〜30万円
同上フルオーダーメイド(Sランク)300万円以上
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目的を2つに分ける

ホームページの目的はいろいろ挙げられますが、費用を考えるうえでは次の2つに分けると整理しやすくなります。 会社案内のために持つホームページは、会社のことをすでに知っている人が、確かめに来る場所です。取引先の担当者が名刺をもらったあとに検索する、銀行や採用応募者が会社の実在を確かめる、といった使われ方をします。 問い合わせを増やすために持つホームページは、まだ会社を知らない人を、問い合わせまで連れていく場所です。検索や広告で初めて訪れた人に、何ができる会社で、なぜ頼むとよいのかを伝え、フォームや電話に進んでもらいます。 両方をやりたい会社も多いと思います。それでも、どちらを主にするかは決めておいてください。主目的が決まると、削ってよい作業と削ってはいけない作業が分かれます。

会社案内が目的のときに払うもの

会社案内のホームページで大事なのは、情報が正しく、古くなっていないことです。訪れる人はもう会社名を知っているので、検索で見つけてもらう工夫や、読み進めてもらう工夫の比重は小さくなります。 お金を払う中心は、次のような作業です。 - 会社概要、事業内容、所在地、連絡先などのページを作る - スマートフォンでも崩れずに読めるように組む - ロゴや色を会社の印象に合わせてそろえる - 社内で情報を更新できるようにする 原稿は、会社案内のパンフレットや登記の情報など、手元にある材料から作れることが多いでしょう。自社で原稿と写真を用意すれば、費用はさらに下がります。検索上位の解説記事の目安でいうと、10万〜50万円前後に収まりやすい種類のホームページです。

問い合わせを増やす目的のときに増えるもの

問い合わせを増やすホームページでは、会社案内の作業に加えて、次の作業が入ってきます。 1. 誰に向けて書くかを決める作業。どんな会社の、どの立場の人が、どんな困りごとで探しに来るのか。(想定する読み手の人物像)を決めます 2. 原稿を書き起こす作業。手元のパンフレットは、会社を知っている人向けに書かれていることが多く、初めて来た人にはそのまま伝わりません。聞き取りをして、事業の強みを読み手の言葉で書き直します 3. 問い合わせまでの道筋を設計する作業。どのページから、どのボタンで、どのフォームに進んでもらうか。(問い合わせや資料請求に進んでもらうためのボタンや案内)の置き場所と文言を決めます 4. フォームを使いやすくする作業。入力項目を減らす、エラーの表示を分かりやすくする、といった(入力フォームの離脱を減らす改善)です 5. 検索で見つけてもらうための作業。ページの構成や見出しを、探している人の言葉に合わせます 6. 計測の設定などで、どのページから何件の問い合わせが来たかを数えられるようにします 7. 公開後に直す作業。数字を見て、原稿やボタンやフォームを直します どれも、作る人の時間がかかる作業です。特に1と2は、社長や営業担当への聞き取りが何回も入るため、見積もりの差が出やすいところです。集客用の目的が50万〜150万円程度と、会社案内より上に置かれている理由の多くはここにあります。

見積書の項目を目的で仕分ける

手元の見積書を、上の2つの目的に照らして仕分けてみてください。項目名は会社ごとに違いますが、中身はおおむね次のどれかに当てはまります。 | 見積書によくある項目 | 会社案内が目的 | 問い合わせを増やす目的 | |---|---|---| | ディレクション(進行管理) | 要る | 要る。聞き取りの回数が増えるぶん膨らみやすい | | 設計・サイト構成 | ページ一覧があれば足りる | 読み手と導線の設計まで要る | | 原稿作成・ライティング | 自社で用意できることが多い | 聞き取りから書き起こす作業が要る | | 写真撮影 | 手持ちの写真で足りることも | 事業の中身が伝わる写真があると有利 | | デザイン | テンプレートでも足りる | 読みやすさとボタンの見せ方まで要る | | コーディング・実装 | 要る | 要る | | 更新の仕組み(CMS) | 社内で更新するなら要る | 事例やお知らせを増やすなら要る | | フォーム | 簡単な問い合わせ窓口で足りる | 入力しやすさの改善まで要る | | 検索対策 | 基本の設定で足りる | 狙う言葉に合わせた構成まで要る | | 計測の設定 | 最低限でよい | 問い合わせを数えられる設定が要る | | 公開後の改善 | 情報の更新だけ | 数字を見て直す作業が要る | 右の列にある作業を多く入れるほど、見積もりは高くなります。作業が増えたぶんの金額なので、高いから水増しだとは決めつけられません。 逆に、目的が会社案内なのに右の列の作業がたくさん入っている見積もりは、社長が必要としていないものにお金を払う形になっているかもしれません。目的が問い合わせなのに右の列の作業が抜けている見積もりは、安く見えても、作ったあとに足りない作業を別に頼むことになりがちです。 見積書に「一式」とだけ書かれていて仕分けができない場合は、項目ごとの内訳を出してもらってください。

仮に50万円と300万円の見積もりが並んだら

ここからは、説明のために作った仮の例です。実在の会社や案件ではありません。 たとえば、従業員30人ほどの製造業の会社が、ホームページの作り直しを2社に相談したとします。A社の見積もりが50万円、B社の見積もりが300万円でした。 | 項目 | A社(50万円) | B社(300万円) | |---|---|---| | ページ数 | 8ページ | 25ページ | | 原稿 | 社内で用意した原稿を流し込む | 社長と営業担当に3回聞き取りして書き起こす | | 写真 | 社内で撮った写真を使う | 工場と製品を撮影 | | デザイン | テンプレートを会社の色に合わせる | 独自に作る | | 導線とフォーム | 問い合わせページを1つ置く | 製品ページごとに問い合わせと資料請求の入り口を置く | | 計測 | なし | 問い合わせ件数をページ別に数える設定 | | 公開後 | 3ヶ月の不具合対応 | 6ヶ月、月1回数字を見て手直し | どちらが正しいか。表だけでは決まりません。 この会社のホームページの主な目的が、取引先に会社の実在と事業内容を確かめてもらうことなら、A社の見積もりで目的は果たせます。B社の見積もりのうち、聞き取りと書き起こし、導線の設計、計測、公開後の手直しは、この目的では使い道が少ない作業です。 反対に、ホームページから新しい取引先の問い合わせを取りたいなら、A社の見積もりには、その目的に必要な作業がほとんど入っていません。社内で原稿を書ける人がいて、公開後の数字を見て直す人がいるなら、A社に頼んで残りを自社でやる進め方も考えられます。いないなら、B社の見積もりのほうが目的に近いことになります。 どちらを選ぶかは、金額より先に、目的と社内の手が決めます。

300万円の中身を削るなら

仮にB社の方向で進めたいけれど300万円は出せない、という場合も、目的から削る順番を決められます。 先に削りやすいのは、問い合わせの数に直接関わりにくい作業です。独自デザインをテンプレートに近い形に変える、撮影を製品の主要な数点に絞る、ページ数を問い合わせにつながる製品ページ中心に絞る、といった方法があります。 削らないほうがよいのは、原稿の書き起こし、導線とフォーム、計測の3つです。ここを削ると、見た目は整っても問い合わせを増やす仕組みが残りません。

格安で作るときに削られるもの

「ホームページ制作 格安」も月に390回ほど検索されています。格安で作ること自体は悪くありません。困るのは、何を削って安くしているかを知らないまま頼んだときです。 解説記事Aでは、費用を抑えるコツと削減できる目安として、次のように挙げています。 | 方法 | 記事が挙げる削減の目安 | |---|---| | テンプレートを使う | デザイン費用で10万〜30万円 | | ページ数を必要最低限にする | 制作費用で5万〜20万円 | | 写真や文章を自分で用意する | 撮影費・ライティング費用で5万〜15万円 | | 必要最低限の機能に絞る | 初期費用で10万〜50万円 | この4つを目的に照らしてみます。 会社案内が目的なら、4つともほぼそのまま使えます。テンプレートでも会社の情報は正しく伝わりますし、ページ数も会社概要と事業内容と連絡先があれば足ります。格安の制作は、会社案内のホームページと相性がよい方法です。 集客用なら話は別です。3つ目の「文章を自分で用意する」に注意が要ります。自社で書けるなら費用は下がりますが、社内の誰も書く時間を取れないまま契約すると、公開の直前に原稿がそろわず、結局パンフレットの文章を流し込むことになりがちです。初めて訪れた人に伝わる原稿になっていなければ、問い合わせは増えにくいままです。 格安の見積もりを受け取ったら、原稿は誰が書くのか、フォームはどこまで作るのか、公開後に直す作業は入っているのか、の3つを確認してください。

作ったあとにかかる費用

公開したら終わり、ではありません。制作費だけで予算を組むと、公開後に慌てます。解説記事Aでは、ランニングコストの目安を次のように挙げています。 | 項目 | 記事が挙げる目安 | |---|---| | ドメイン費用(example.co.jp のようなアドレスの利用料) | 年間1,000〜5,000円 | | サーバー費用 | 月額500〜5,000円 | | SSL証明書(通信を暗号化するための証明書) | 数千円〜数万円/年(無料のものもある) | | 保守・運用費用 | 月額5,000〜30,000円 | | CMS(専門知識なしでページを更新できる仕組み)やプラグインの更新費用 | 月額数千円〜数万円 | | 合計(自社で運用) | 年間1万〜3万円程度 | | 合計(外注を利用) | 年間10万〜50万円程度 | これも2025年12月時点の同社調べとされる一般的な目安です。実際の金額は、契約するサーバー会社やドメイン会社の料金ページと、制作会社の保守契約で確かめてください。 目的によって、公開後の費用の性質も変わります。 会社案内が目的なら、公開後の費用はほぼ「維持」のためのお金です。サーバーとドメインを切らさない、などの更新を止めない、住所や役員が変わったら直す。この範囲なら、上の表の自社運用に近い金額で収まることもあります。 集客用の場合は、維持に加えて改善のお金がかかります。どのページで読むのをやめているか、どのボタンが押されていないか、訪れた人のうち問い合わせた人の割合であるがどう動いたかを見て、原稿やフォームを直す作業です。社内でやるなら人の時間が、外注するなら月々の費用がかかります。制作費を見るときは、この改善を何ヶ月、誰がやるのかまで一緒に決めておくと、年間の総額で比べられます。問い合わせ1件あたりにいくらかかったかを示すを、ほかの営業手段と並べて見るのも一つの方法です。

初期費用0円の契約を比べるとき

初期費用0円で、月額を払い続ける形の制作サービスもあります。初期の負担が軽いのは利点です。 比べ方は単純です。月額に最低契約期間を掛けて、総額を出してください。そのうえで、解約したあとにホームページのデータ、ドメイン、原稿や写真を自社で使い続けられるかを確認します。解説記事Cでも、定額制と納品型では所有権の扱いが違う点を、形態ごとの違いとして挙げています。

目的を決めるための社内の問い

「うちは会社案内と問い合わせ、どっちが主なのか」と迷ったら、次の問いに順に答えてみてください。 いま、新しい取引はどこから来ていますか。 紹介や既存の取引先からがほとんどなら、ホームページは会社案内として確かめられる場所になっていれば十分なことが多いです。展示会や飛び込みの営業を減らしたい、紹介以外の入り口を作りたい、という事情があるなら、問い合わせを増やす目的を検討する理由になります。 問い合わせが来たら、誰が何日以内に返しますか。 問い合わせを増やすホームページを作っても、返事が1週間後になるなら取引にはつながりにくくなります。受ける人と手順が決められないうちは、先に会社案内として整え、体制ができてから問い合わせ向けに手を入れる順番も考えられます。 原稿を書くための時間を、社長か営業担当が取れますか。 集客用の原稿は、事業をいちばんよく知る人に聞き取りをして書きます。聞き取りに合わせて数時間を何回か取れるかどうかで、外注する範囲が変わります。 公開後、毎月の数字を見る人はいますか。 やGA4の数字を月1回見て、直す場所を決める人です。社内にいなければ、その作業を見積もりに入れておく必要があります。 この4つに答えてから見積もりを取ると、制作会社にも目的を伝えやすくなり、各社の見積もりが同じ前提に近づきます。

会社案内とLPを分ける選び方

予算が足りない。よくある話です。問い合わせは増やしたいのにホームページ全体を作り込む予算がないなら、役割を分ける選び方もあります。 会社のホームページは会社案内として簡素に整え、問い合わせを取る役目は、特定の商品やサービスに絞った(広告などから来た人に1つの行動を促すページ)に持たせる形です。ホームページ全体に原稿の書き起こしや導線の設計を入れるより、作り込む範囲を1ページに絞れます。 LPを作る場合の費用の幅、依頼先の違い、内製に切り替える時期の考え方は、LP制作の費用相場と内製・外注の判断基準で扱っています。LPに入れる要素はLPの構造を12の要素に分けて解説した記事にまとめました。 ただし、LPだけで問い合わせを取ろうとしても、訪れた人は会社名で検索して、会社のホームページを確かめに行くことがあります。そのときに会社案内のページが古い情報のままだと、問い合わせをためらう理由になりかねません。役割を分けるにしても、会社案内側の情報を正しく保つ費用は残しておいてください。

契約の前に確かめること

見積もりの金額と中身が納得できても、契約書の中身は別に確かめる必要があります。制作物の権利が自社に移るか、ドメインやサーバーの契約者が誰か、途中でやめたときの条件はどうか、といった点です。 契約書で読む条項は、SEO対策の外注を例に見積書と契約書の点検表でまとめています。ホームページ制作でも、作業の書き方、成果物の権利、アカウントの持ち主の3点は同じように確かめられます。判断に迷う条項は、弁護士などの専門家に見てもらうと安心です。

エクスバンクで対応していること

エクスバンクでは、会社のホームページ全体の制作について、料金表を公開していません。サービスページで料金を出しているのは、問い合わせを取るためのLPの制作と改善です。 | プラン | 料金 | 内容 | |---|---|---| | LP単発制作(コピー込み) | 1本60万円〜(税別) | 1.5ヶ月まで。コピー、デザイン、実装、計測タグ | | LP制作+A/Bテスト運用 | 月15万円(税別) | 月2〜3本のテスト、月次レポート | | 既存LPのリライト+計測実装 | 1件25万円〜(税別) | 既存LPの書き直しと計測の設定 | この記事で書いた分け方でいえば、会社案内のホームページはそのままにして、問い合わせを取る役目をLPに持たせたい会社に向いたサービスです。聞き取りから原稿を書き起こし、(問い合わせや資料請求などの成果)を計測できる状態で公開し、で直していく流れを取っています。 詳しくはLP制作のサービスページをご覧ください。

まとめ

ホームページ制作の相場として検索上位の解説記事が挙げる目安は、会社案内や名刺代わりで10万〜50万円前後、問い合わせを増やす集客用で50万〜150万円程度です。ランク別に300万円以上まで並べる記事もあります。 見積もりの差を読むときは、次の順に進めてください。 1. 自社のホームページの主な目的を、会社案内か問い合わせを増やすかで決める 2. 見積書の項目を、2つの目的に照らして仕分ける 3. 目的に要らない作業が入っていないか、要る作業が抜けていないかを見る 4. 公開後の維持と改善の費用まで入れて、年間の総額で比べる 5. 契約書で、成果物の権利とドメインやサーバーの持ち主を確かめる 金額の高い安いは、目的が決まってはじめて判断できます。見積もりをもう1社増やす前に、社内の問いに答えるところから始めてみてください。