「LP の見積もりが、A 社は 30 万円で B 社が 200 万円。何が違うのか分からない」「内製化したいが、いつから始めるべきか判断できない」 — LP に関するご相談で最も多いのがこの 2 点です。

LP 制作費は依頼先と工程範囲によって 100 倍以上の開きがあり、相場感を持たないまま進めると 同じ価格で全く違う成果物 が納品されます。本記事では、年間 80 本以上の LP に関わってきた立場から、価格帯別の中身と意思決定の判断軸を整理します。

LP 制作費の 5 つの価格帯

予算規模で「何が含まれて、何が含まれないか」を整理しました。

LP 価格帯 5 段比較
LP 価格帯 5 段比較

〜10 万円: テンプレ流用ゾーン

クラウドソーシングの案件、または STUDIO 等のテンプレ。戦略設計やコピーライティングは含まれず、原稿は依頼者側で用意する前提。社内案内ページや BtoB の限定 LP に向きます。

10〜50 万円: 個人事業主クリエイターゾーン

経験豊富なフリーランスが、デザイン + コーディング + 簡易な原稿までを担当する価格帯。クリエイターのスキル差が大きく、ポートフォリオの質で見極める必要があります。

50〜150 万円: 中堅制作会社ゾーン

戦略設計(簡易 + 市場調査)+ コピー + デザイン + 実装 + 公開後 1 ヶ月の調整。「広告で回す前提の LP」の標準ゾーン です。多くの企業はここから始めます。

150〜300 万円: 戦略系制作会社ゾーン

市場調査・競合分析・ヒアリング 3 回以上・コピー ・撮影込み。「うちの商材は他にない強みがある」と思っている案件で、その強みを言語化するための投資が含まれます。

300 万円〜: フルプロダクション

撮影・モデル起用・モーション動画・継続改善 3 ヶ月以上。多くは「広告予算が月 100 万円超」の規模感で、LP が資産として機能する設計

💡 KEY TAKEAWAYS
価格帯によって「LP に込められる戦略の深さ」が変わります。月 50 万円以上の広告予算を投下するなら、最低 50〜100 万円の LP に投資してください。LP の質が悪いと、広告予算の半分以上が漏れます。

依頼先 3 タイプの違い

フリーランス / 個人事業主

強み: 価格、スピード、フットワーク。弱み: 戦略設計、運用連動、突発の対応力。
30 万円以下の案件で、要件が固まっている場合に最適です。コピーライティング専門のフリーランスとデザイン専門のフリーランスを 2 人並走させる手法もあります。

制作会社

強み: 質の安定、デザイン力、納品物の完成度。弱み: 広告運用との連動、改善スピード。
ブランディング重視の業態(高級小売、不動産、専門サービス)では、制作会社一択です。

広告代理店(インハウス制作可)

強み: 運用データ起点の改善、広告と LP の整合性、A/B テスト体制。弱み: ピュアなデザイン力(一部除く)。
広告予算が月 50 万円超で、PDCA を高速で回したい場合は代理店型が圧倒的に有利です。

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内製 vs 外注 — 判断フローチャート

「LP は内製化すべきか、外注を続けるべきか」を 5 つの問いで整理しました。

内製 vs 外注 判断フロー
内製 vs 外注 判断フロー

問 1: 月に何本 LP を作るか?

月 3 本以上の制作頻度がない限り、内製化は割に合いません。1〜2 本なら外注のほうがトータルコストが安く、月 3 本以上から内製のスケールメリットが出ます。

問 2: デザイナー / マーケター / エンジニアの 3 職種が揃うか?

LP 内製には、コピー(マーケター)+ デザイン + 実装の 3 役が必要です。1 人で全部こなすのはほぼ不可能で、属人化リスクが高すぎます。最低 2 名体制を組めるかが分岐点です。

問 3: 改善サイクルを週次で回せるか?

外注では「修正依頼 → 翌週反映」が普通ですが、内製なら「気付いた当日に修正」が可能です。週次以上の改善速度を求めるなら内製化、月 1 改善で十分なら外注継続です。

問 4: 広告運用は外部 / 内部のどちら?

広告も内部運用なら、LP 内製とのシナジーが大きいです。広告運用が外部(代理店)なら、LP も同じ代理店内で作るほうが整合性が取れて結果が出ます。

問 5: ブランディング重視か CVR 重視か?

CVR 重視(広告 LP)なら内製化のメリットが大きく、ブランディング重視(コーポレート LP)なら外注の質を取るべきです。両方の用途で必要なら、コーポレートは外注 + 広告 LP は内製、と分業します。

ノーコードツール比較表

内製化を検討する場合、ツール選定で運用効率が大きく変わります。

ツール月額強み向く規模
STUDIO0〜4,950 円国産 / SEO 強い / 学習コスト低小〜中規模、広告 LP 量産向け
0〜2,500 円テンプレ豊富 / 低価格小規模、初心者でも扱いやすい
14〜49 ドル表現自由度最高 / 海外ブランド向き中〜大規模、デザイン重視
ペライチ0〜3,278 円圧倒的に簡単 / 日本特化超小規模、即日公開
+ Elementor0〜10,000 円機能拡張無限 / CMS 一体運用中〜大規模、CMS 必要時

選定の判断基準は「3 ヶ月後に同じツールを使い続けたいか」。安さで選ぶと、運用のたびにストレスが溜まり、結局乗り換えコストがかかります。

失敗パターン — よくある 3 つの落とし穴

1. 価格だけで業者選定

「同じ要件なら安いほうがいい」は LP 制作では危険です。戦略設計の深さは価格に比例し、その差は CV 率で 2〜3 倍になって戻ってきます。30 万円の LP で月 100 万円の広告を回すと、ほとんど成果が出ない事例を多数見てきました。

2. 「丸投げ」での発注

「全部お任せします」は最悪手です。社内事情・顧客の声・過去の失敗データなど、内部しか持っていない情報が大量にあります。発注時に最低 3 時間のヒアリングを設けることを必須にしてください。

3. 公開後の「放置」

LP は公開してからが本番です。1 ヶ月以内に最低 1 回、できれば週次で改善を回す前提で予算を組んでください。「作って終わり」では、競合の LP 改善に置いていかれます。

Tips: LP 発注時の必須資料 5 点
  1. ターゲットペルソナ(年代・職業・課題・購買経路)
  2. 競合 LP 5 件(リンク + 良い点 / 悪い点メモ)
  3. 自社の強み 5 つ(数値で語れるもの優先)
  4. 広告キーワード一覧(検索語に対する LP の整合性確保)
  5. CV 後のフォロー設計(メール / LINE / 電話のどれで追うか)

これらを揃えてから発注すると、見積もり精度が 2 倍上がり、納期も短縮されます。

90 日のロードマップ

「これから LP に投資する」企業向けの推奨スケジュールです。

1〜30 日: 1 本目の LP を外注で作る

戦略設計から実装まで含めて 80〜100 万円で発注。質の高い 1 本目が、後々の判断軸になります。

31〜60 日: 広告で回しながら改善

広告で月 30 万円〜投下し、CVR データを集めます。この期間は外注先と週次ミーティングを必須に。

61〜90 日: 内製化判断

CVR が安定し、追加 LP の必要性が出てきたら内製化を検討。1 本目の LP をテンプレ化して、2 本目以降を内製で量産する方針が最もスムーズです。

次のアクション

LP 制作は「価格帯」「依頼先」「内製 / 外注」の 3 軸で意思決定すべきテーマです。本記事の判断基準を使って、自社のフェーズに合った選択肢を絞り込んでください。

「内製化と外注、自社のフェーズに合うのはどちらか判断がつかない」という方は、まず 細マッチョ企業診断 で 3 分セルフチェックしてみてください。3 職種を抱えて週次改善を回せる組織体力があるか、5 軸スコアで即時に可視化されます。

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