「を入れた方がいい、と聞いたけれど、何から始めれば?」「プラグインで自動生成しているけど、それで十分?」 — こうしたご質問が、この 2 年で急増しています。
背景には、Google AI Overview(旧 )や Bing Copilot など AI 検索の本格化があります。構造化データはもはや SEO のおまけではなく、AI 検索時代の必須要件になりました。本記事では、主要スキーマの選び方とコピペで使える テンプレートを実装目線で整理します。
なぜ JSON-LD なのか
構造化データには JSON-LD / Microdata / RDFa の 3 形式がありますが、JSON-LD 一択です。
Google が公式推奨し、HTML 本文と分離できるため運用負荷が圧倒的に低く、テンプレート管理に強いという決定的優位性があります。
JSON-LD は
タグで または 末尾に記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "ページタイトル"
}
</script>
たったこれだけで「このページは記事ですよ」と検索エンジンに正確に伝わります。
主要 7 スキーマ — 選び方マトリクス
「種類が多すぎて選べない」というご相談に対して、7 スキーマだけ押さえれば十分という結論をお伝えします。
主要スキーマ 6 マス
01. Organization — 全サイト必須
サイト運営組織の情報。フッター情報を JSON-LD で機械可読にすることで、Google ナレッジパネルや AI Overview での企業認識が劇的に向上します。
02. WebSite — 全サイト必須
サイト全体のメタ情報 + サイト内検索(potentialAction)の宣言。検索結果に「サイトリンクの検索ボックス」を表示できます。
03. BreadcrumbList — 全サイト必須
パンくずリスト。検索結果に URL の代わりに階層パンくずが出るようになり、 がわずかに改善します。
04. Article — メディア・ブログ
公開日・更新日・著者・カテゴリなどを構造化。EEAT の Person スキーマと組み合わせるのが鉄則です。
05. FAQPage — Q&A 形式コンテンツ
実装直後にリッチリザルトが表示される即効性スキーマ。ただし「ページ本文に表示している FAQ のみ」を JSON-LD 化してください。
06. Product — EC・商品ページ
商品名・価格・在庫・レビュー・情報。Review / AggregateRating と組み合わせて使うのが標準です。
07. LocalBusiness — 店舗・ローカル事業
住所・営業時間・電話番号・地理座標。Google ビジネスプロフィールとの連携で 効果が増幅します。
💡 KEY TAKEAWAYS
全サイトで Organization + WebSite + BreadcrumbList の3点を必ず実装し、コンテンツの種類に応じて Article / FAQPage / Product / LocalBusiness を追加します。これで主要リッチリザルトの 90% は網羅できます。プラグインに任せきりにせず、自社の事業特性に合わせた手動実装が後の効果を分けます。
実装フロー — 5 ステップ
設計から本番反映までの順序です。
Step 1: ページタイプの棚卸し
サイト内のページを「TOP / 記事 / FAQ / 商品 / 店舗 / 著者 / お問い合わせ」など類型に分け、それぞれにどのスキーマを当てるか決めます。Step 2: テンプレ JSON-LD の作成
ページタイプごとに変数化したテンプレを用意します。 なら functions.php、 なら共通レイアウトコンポーネントに組み込みます。Step 3: ページ単位での値注入
タイトル・公開日・著者・FAQ などページ固有の値を CMS から動的注入します。プレビュー環境で値が正しく差し込まれているか確認します。Step 4: バリデーション
Google Rich Results Test と Schema Markup Validator の両方で検証します。エラーは必ずゼロに、警告は許容範囲を判断して残します。Step 5: 本番反映 + Search Console 監視
リリース後 1〜2 週間で Search Console の「拡張」レポートに反映されます。エラーが出た場合は即修正してください。コピペで使える実装テンプレート
実務で即使える JSON-LD のサンプルを 3 つ載せます。Article(記事ページ向け)
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "EEAT とは?4 要素を実装で証明する",
"datePublished": "2026-05-13",
"dateModified": "2026-05-13",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"url": "https://example.com/authors/yamada"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "EXBANK",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.png"
}
},
"image": "https://example.com/cover.png",
"mainEntityOfPage": "https://example.com/insights/eeat"
}
FAQPage
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "構造化データを入れたら順位が上がりますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "ランキングシグナルではありませんがリッチリザルトで CTR が向上します。"
}
}
]
}
Organization
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "EXBANK",
"url": "https://exbank.co",
"logo": "https://exbank.co/logo.png",
"sameAs": [
"https://twitter.com/exbank",
"https://www.linkedin.com/company/exbank"
],
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "+81-3-0000-0000",
"contactType": "customer support"
}
}
スキーマ別の効果と運用注意点
実務での挙動と注意点をまとめます。 | スキーマ | リッチリザルト | 効果実感期間 | 運用注意点 | |---|---|---|---| | Organization | ナレッジパネル補強 | 2〜6ヶ月 | sameAs に正しい SNS のみ | | FAQPage | Q&A アコーディオン | 1〜3週間 | 本文表示と完全一致 | | Product | 商品カード(価格・★) | 2〜6週間 | 在庫・価格の自動更新必須 | | HowTo | ステップガイド表示 | 3〜6週間 | 画像付きステップ推奨 | | LocalBusiness | ローカルパック増幅 | 1〜3ヶ月 | GBP との情報整合性 | | BreadcrumbList | パンくず表示 | 即時〜2週間 | URL 階層と一致させる | | Article | 記事カード | 即時〜1ヶ月 | author 必須化推奨 |構造化データの落とし穴
「とりあえず入れた」では機能しないポイントの共有です。落とし穴 1: 本文と JSON-LD の乖離
ページに表示されていない FAQ や商品情報を JSON-LD だけに書くのは違反です。発覚すると「構造化データの問題」として手動対策の対象になります。落とし穴 2: 同じスキーマを複数記述
1 ページに同じ@type の JSON-LD を 2 つ以上書くと、Google が混乱して全部無視するケースがあります。同種の情報は1 ブロックに集約してください。

